不動産鑑定士の世界を知ろう

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不動産鑑定士の必要性

不動産とはもともと動かない、増やせない、などの性質を持っており、また、固有性が非常に高いことから、一般レベルではなかなか正確な価値判断が下せない、という側面があります。不動産鑑定士は国交省によって認定される専門資格であり、一般レベルでは判断が難しい土地や不動産の市場価値を正確に評価するためのプロフェッショナルとして定義されています。不動産鑑定士が活躍するのはおもに不動産売買の場面であり、不動産鑑定士は実際の売買に先立って対象となっている土地、不動産の現地調査を行い、現時点での市場価値を測定してうえで公的な評価として記録します。不動産鑑定士は個人からの依頼はもちろんのこと、行政などの公的機関による評価依頼にも対応しており、不動産事務所には必ず不動産鑑定士を1名以上配置することが義務づけられています。

不動産鑑定士になるには?

不動産鑑定士は、国交省が管轄する国家資格のひとつです。資格の認定試験は筆記試験、論文試験、実務評価によって行われ、筆記試験は年に1回行われています。筆記試験では不動産関連の法規についての全般的な知識から実践的なノウハウまで幅広く問われ、論文試験は、民法、会計、経済学、不動産の4科目となっています。また、それにくわえて国交省が認定する特定の実習施設での実務が必須となり、これらすべての条件を満たしていなければ不動産鑑定士になることはできません。気になる試験の合格率は、筆記試験が約30%、論文試験が約17%、実務が87%となっています。以上のデータからも、不動産鑑定士において実務経験が何よりも重要視されていることがうかがえます。